無職からの法務再就職 #裏LegalAC

このエントリーは「裏 法務系 Advent Calendar 2021」の19日目の記事として投稿されたものです。

松本慎一郎(BUSINESS LAWYERS編集長)さんからバトンをいただきました!

 

日本に帰ってきました。

去年のエントリの最後に書いたように、2020年末に日本に帰ってきました。

kiesk.hatenablog.com

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自主隔離期間は14日間でしたが、PCR検査の証明書も不要、ワクチンもまだの頃だったのでワクチンも不要、空港でそこまで待たされることもなく、強制隔離もなしのタイミングだったので、比較的楽に帰ってこれた方だと思います。隔離期間中は公共交通機関が使えなかったので、隔離先から片道約1時間かけて転入届を提出しに行ったりして大変でしたが…

あと例年に比べておせちを頼んでいる人が多かったので、日本に帰国してから手配しようとしたら予約は全部売り切れ。12/30?に販売された予約不要のおせちを買いに行ったら、一人用ではありますが夫と2人分確保でき、なんとかいい感じに年明けを迎えることができました。

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自主隔離が終わって家探しをし、ちゃんとした家に引っ越しをし(仮住まいの家は築40年くらいの底冷えする家で生活が辛かった…)、明後日の方向に行ってしまった船便を待ちつつ(船荷会社のミスで違う港に行ってしまった)、夫と一緒にスーツを買いに行って(荷物が来なかったのでまともなスーツがなかった)再就職活動をし始めました。

ちゃんとした転職活動は初めて

実は前回の転職が半分リファラルだったんで、ちゃんとした転職活動するの初めてだったんですよね。そして法務互助会でも私が探しているポジションの求人がなかった頃で、求人サイトだけでは限界があるよなぁ…と思って、ビズリーチで見かけた中で良さそうなエージェントさんに何名かコンタクトを取って話を聞いてみることにしました。

ビズリーチの無料チケット目当てで5社くらいコンタクトを取った気がしますが、結局最初に連絡を取ったエージェントさんが、エージェントを利用した転職活動はどうやるかを含めて丁寧に教えてくださったので、一番良かったです。最終的に内定までいただいたのはこのエージェントさんから紹介いただいた会社でした。

とりあえず、求人サイトに登録した直後、22:00台にも関わらず電話してきたエージェントは今後も使わん(着信拒否してある)。

職務経歴書も、前回の転職活動のときに更新したっきりだったのと、そもそも前回も誰の添削もしてもらってないので、前職の内容を追記してエージェントに見てもらいましたが、1か月の契約書の処理件数を追記するくらいでいいですよーと言われました。個人的には1か月の契約書の処理件数が多いってそんなに偉いんか?って思いますが(契約書の処理件数が多くて質が高い人って見たことないんですが…あと定型の契約をいくら大量にこなせてもマジで意味がないと思うんですが…)、極端に処理件数が少ない人を弾くためですかね。明らかに内容の軽そうな契約10件しかできないんだと確かに困るけれども…。とにかく職務経歴書には、1か月の契約書の処理件数を入れた方が評価高いらしいです。

職務経歴書むずかしい

今回の転職活動…というか再就職活動で一番悩んだのは、(職歴的には)仕事をしていなかった約1年間をどうマイナスにならないようアピールするかです。これは駐妻が帰国時に必ず頭を悩ませる点で、エージェントさんの方でもノウハウを持っていなかったので、空白期間がある場合の職務経歴書の書き方なんかを参考に職務経歴の欄外で書くようにました。

幸い私は帯同期間が1年程度と短かったのと、友人のスタートアップを手伝っていて、法務としての勘所は多少維持できていたので、エージェントにそのあたりを補足してもらうようにしました。実務としては、民法改正のタイミングで(会社のお金で)セミナーを受講したり雛型の修正の場にいられなかったのは痛い部分だったのですが、契約のドラフティングの感覚が鈍らなかったのはよかったです。

逆に英語についてはコロナ禍でESLすらいけなかったので、そこまで伸びておらず、そこをアピールポイントにできなかったのは痛かったです。さすがに外出が2週に一度スーパーに行くらいの生活が長いと話すのと書くのは伸びません…。

駐妻で帰任後にキャリア復帰したい人は、(米国なら)ESLなり語学学校なりLLMなりオンラインMBAに行っておいた方がいいと思います。あとはJETROセミナーに出席したりとか。LLMは学費高いのと、私のように前倒し帰任になってしまうと詰むケースがあるので博打になってしまいますが…。あと日本における弁護士資格がない場合かつ2011年以降卒だとBarの受験資格が得られなかったりするので、米国の弁護士資格が目的の場合は気を付けてください。

あと、今度Eビザの保持者は申請なしでEADがもらえるようになるらしいので、帯同のビザの種類によっては就労しやすくなるかもしれません。コロナ禍でリモートワークも進みましたし、必ずしも現地で就労しなくとも、何らかの形で仕事が続けられるといいですね(あと配偶者を帯同させる会社はリモートワークだけは許可してほしい…)。

実際のところ

退職前の法務部歴が長かったのもあってか、1年の無職期間についてはそんなに深く聞かれませんでした。第一線から離れた期間としては、産休育休とそこまで変わらないから…というのもあるかもしれませんが、前々職で幅広い法務職を経験していたのがよかったのかもしれません。

ワークライフバランスも大事ですが、個人的には4大卒・弁護士資格なしであれば30歳までの苦労は買ってでもしておいたほうがいいと思います。正直今の会社の新卒と前々職の新卒ではやってることの密度が違いすぎて、法務としてのレベルが全然違う…。

年齢的にはだいぶ厳しい再就職(転職)で、コロナ禍で内定率も低いと聞いていましたが、それもあってか複数社内定をいただくことができました。最終的に内定をいただいたところは、前職の延長(プレイングマネージャーポジション)がほとんどだったものの、最終的に希望に近い条件(管理職ポジション)で出してくださった会社が2、3社あったので、復帰の足掛かりとしてはよかったと思っています。数か月後であれば、希望するポジションが他社でも空いたりしたんですが、受かるともわからないですし、こういうのは縁ですよね。

来年に向けて

無事再就職もできて、順調な滑り出し!と思いきや、そううまくいってないのは私のTwitterや愚痴を聞いている人ならご存じの通りで…来年のアドヴェントカレンダーにはそのあたりの苦労(が解決した状態…?)を書いているか、また転職エントリを書いているかになりそうです(爆)。大穴でまた駐妻になっていたら笑ってください笑

 

次のアドヴェントカレンダーはyamashi_lawさんです!

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↑昨年の模様ですが、Macy’sのライトアップ。大手を振って見に行けるのはいつのことか…