走り続けること #裏LegalAC

このエントリーは「裏 法務系 Advent Calendar 2023」の19日目の記事として投稿されたものです。

Nakajohさんからバトンいただきました!
PTA運営に仕事でやってきたことを生かした話は、エンジニア界隈などでも
聞くことがありますが、ここまで昇華しているのはすごいですね!

 

社内研修制度について考える

さて今年ですが、今年は転職もすることはありませんでしたが、
とにかく人が足りず、セミナーを高頻度でやったり、
自分が研修を大量に受けたりで(なぜ私の行く先々ってこうなんですかね…)
完全に息切れしてしまいました。

研修は、今後ビジネスマンとして成長するにあたって勉強になることも多かったですが、
(例えば会計の知識とか、組織論とか。法務としては会計の知識はあった方がよいです。MBA系の研修だとこのあたりやっぱりよいなとは思います)
入社前に、「どの程度の量を受けるのがこの会社の昇格に必須か」
・予習と講義にかかる時間
・それを受けなければならない期間
・受けられるタイミング
はよくよく確認してから入社を決めることをおすすめします。

日常の業務量によってはかなり厳しいスケジュールとなっていることも多く、
私は両立が難しいと感じました。

一方で、こういった客観的な昇格の仕組みがないと、上司のお手盛りで昇格する
ということになるので、必ずしも悪ではないと思いますが…

色々焦ってしまった理由はあるのですが、いずれにしても、もう少しスローペースで
昇格を狙えばよかったなと思いました。
(起源的にスローペースを許さない企業もあるので、入社前の確認は非常に大事です…)

あとは仕事の忙しさですが、やはりいくら効率化といっても、
人員の不足を補うのに限界というものがあるな、というのが痛感したことです。
このあたりは他のLegal ACも見ていきたいところですね。

 

来年に向けて

そんなわけで来年はもう少しスローペースに生きたいと思います。

ちょっと今年は短いので、あまりいいこと書けていませんが、転職前には昇格制度と研修制度はよく確認するようにしましょう、ということで読んでいただければと。
(また転職の話につながってしまった)

あと法務の話ではなくなってしまうのですが、世の人事に言いたいこととしては、
中途入社の者にも優しい昇格制度であってほしいなという期待を込めて…。

 

皆様よいクリスマスをお過ごしくださいませ。

 

次のアドヴェントカレンダーは鈴木翔平さんです!

撮影している写真が場所バレしやすいものしかないので、NYで済んでいたおうちの模様です。あれから3年経ってしまった…。

 

n回目の転職活動を経て #裏LegalAC

このエントリーは「裏 法務系 Advent Calendar 2022」の19日目の記事として投稿されたものです。

Miyaさんからバトンをいただきました!

また転職しました。

前回の裏legalACで、NYから帰国して、無職から無事再就職した私ですが、

kiesk.hatenablog.com

 

その時、こんなことを言っておりました。

来年のアドヴェントカレンダーにはそのあたりの苦労(が解決した状態…?)を書いているか、また転職エントリを書いているかになりそうです(爆)。大穴でまた駐妻になっていたら笑ってください笑

 

…自分の見通し、すごいですね!というわけで転職しました。

ので、今年のアドヴェントカレンダーも転職エントリです笑

この時の苦労が具体的になんだったかを既に忘れかけているのですが、苦労が解決しなかったので転職したのは確かです。大穴の再度駐妻の方がよかったなぁ…。

転職の原因

あまり具体的には書けないのですが、大きな理由としては、

・自分の上のポジションがすっぽり抜けたことで、自分の職責以上のことをやらなければならない状況になった

・組織の半分以上人が減ったのに、プレイングマネージャーが補充されなかった

・部門のマネジメントしつつプレイングマネージャーをやる余裕はなかった

トップダウンすぎて自分の理想の法務部門を作れないのが見えた

・法改正情報等、新しいことをキャッチアップできない(時間もお金も)のが嫌だった

という感じでした。

一部の人はすごく良い人だったし、事業も面白かっただけに、長く勤務できなかったのは残念でした。

再・職務経歴書むずかしい

そんなわけで、とにかく早く脱出することに重きを置いていたので、自分の実力とこれまでのスキル、社格的に内定がいただける確度が高い会社に一度絞り、エージェントを使いませんでした。そのため、今回の職務経歴書の手直しは独力でした。前回も「契約の処理件数を記載した方がいいです」しかアドバイスもらっていないですが(そして私は一番意味のない項目だと思っている…)。

職務経歴書は本当に苦手なのですが、さすがに事業領域が広い会社を渡っていて、その中で法務歴も15年を超えるとなると、やったこと・できることが多すぎて、職務経歴書が見開きで収まらなくなってきます。また、編年体式だと、職務経歴書に全く現職の職務経歴を書かないわけにもいかず…(その前が無職なので、数年何もしてないみたいに見えてしまうのですよね…)今回は、何を削るかに頭を悩ませました。

「複数回転職 職務経歴書」みたいなキーワードでググったところ、キャリア式がよいとあったのですが、私は法務しか経験がないので今度はかなり短くなりそうだったのと、とにかく早く脱出することに重きを置いていたので(再)、編年体式のまま、項目をゴリゴリ絞って(書かなくてもわかるような情報を全部削除する等)今回用の職務経歴書を作成しました。

次に転職するときは、さすがにキャリア式に切り替えないとあかんですね。

そして現職へ・・・

どこかで聞いたようなタイトルですが、職務経歴書に悩まされた以外は、受けた先を絞ったのもあり、トントン拍子に内定をいただき、無茶な引き留めにも合うことなく、退職することができました。

社内システムがksとか、評価月の関係で賞与がほぼ出ないとか、アドヴェントカレンダーの執筆が間に合わないくらいに仕事が立て込むという事態が起きるとか(20日担当の方はやきもきしたかと思いますスミマセン…)色々事件は起きていますが、仕事は比較的楽しいです。仕事しててアドレナリン出る感じ。

あと新しいことが勉強できる環境(金銭的な意味で)があるのは、やはり良いですね。法務やる以上は、勉強ができない環境は、私には耐えられないみたいです。

不満もいろいろあるのですが、さすがにもう短期間で転職はできないので、しばらくは腰を据えて頑張ろうと思います。いよいよ来年は転職以外のネタを仕込まないとですね…。

 

次のアドヴェントカレンダーは65%の人@法務カブ主さんです!

↑こんなことになるとは思ってなかった2018年のクリスマスの写真。有給溜まったらドイツ行きたいなぁ。

無職からの法務再就職 #裏LegalAC

このエントリーは「裏 法務系 Advent Calendar 2021」の19日目の記事として投稿されたものです。

松本慎一郎(BUSINESS LAWYERS編集長)さんからバトンをいただきました!

 

日本に帰ってきました。

去年のエントリの最後に書いたように、2020年末に日本に帰ってきました。

kiesk.hatenablog.com

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自主隔離期間は14日間でしたが、PCR検査の証明書も不要、ワクチンもまだの頃だったのでワクチンも不要、空港でそこまで待たされることもなく、強制隔離もなしのタイミングだったので、比較的楽に帰ってこれた方だと思います。隔離期間中は公共交通機関が使えなかったので、隔離先から片道約1時間かけて転入届を提出しに行ったりして大変でしたが…

あと例年に比べておせちを頼んでいる人が多かったので、日本に帰国してから手配しようとしたら予約は全部売り切れ。12/30?に販売された予約不要のおせちを買いに行ったら、一人用ではありますが夫と2人分確保でき、なんとかいい感じに年明けを迎えることができました。

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自主隔離が終わって家探しをし、ちゃんとした家に引っ越しをし(仮住まいの家は築40年くらいの底冷えする家で生活が辛かった…)、明後日の方向に行ってしまった船便を待ちつつ(船荷会社のミスで違う港に行ってしまった)、夫と一緒にスーツを買いに行って(荷物が来なかったのでまともなスーツがなかった)再就職活動をし始めました。

ちゃんとした転職活動は初めて

実は前回の転職が半分リファラルだったんで、ちゃんとした転職活動するの初めてだったんですよね。そして法務互助会でも私が探しているポジションの求人がなかった頃で、求人サイトだけでは限界があるよなぁ…と思って、ビズリーチで見かけた中で良さそうなエージェントさんに何名かコンタクトを取って話を聞いてみることにしました。

ビズリーチの無料チケット目当てで5社くらいコンタクトを取った気がしますが、結局最初に連絡を取ったエージェントさんが、エージェントを利用した転職活動はどうやるかを含めて丁寧に教えてくださったので、一番良かったです。最終的に内定までいただいたのはこのエージェントさんから紹介いただいた会社でした。

とりあえず、求人サイトに登録した直後、22:00台にも関わらず電話してきたエージェントは今後も使わん(着信拒否してある)。

職務経歴書も、前回の転職活動のときに更新したっきりだったのと、そもそも前回も誰の添削もしてもらってないので、前職の内容を追記してエージェントに見てもらいましたが、1か月の契約書の処理件数を追記するくらいでいいですよーと言われました。個人的には1か月の契約書の処理件数が多いってそんなに偉いんか?って思いますが(契約書の処理件数が多くて質が高い人って見たことないんですが…あと定型の契約をいくら大量にこなせてもマジで意味がないと思うんですが…)、極端に処理件数が少ない人を弾くためですかね。明らかに内容の軽そうな契約10件しかできないんだと確かに困るけれども…。とにかく職務経歴書には、1か月の契約書の処理件数を入れた方が評価高いらしいです。

職務経歴書むずかしい

今回の転職活動…というか再就職活動で一番悩んだのは、(職歴的には)仕事をしていなかった約1年間をどうマイナスにならないようアピールするかです。これは駐妻が帰国時に必ず頭を悩ませる点で、エージェントさんの方でもノウハウを持っていなかったので、空白期間がある場合の職務経歴書の書き方なんかを参考に職務経歴の欄外で書くようにました。

幸い私は帯同期間が1年程度と短かったのと、友人のスタートアップを手伝っていて、法務としての勘所は多少維持できていたので、エージェントにそのあたりを補足してもらうようにしました。実務としては、民法改正のタイミングで(会社のお金で)セミナーを受講したり雛型の修正の場にいられなかったのは痛い部分だったのですが、契約のドラフティングの感覚が鈍らなかったのはよかったです。

逆に英語についてはコロナ禍でESLすらいけなかったので、そこまで伸びておらず、そこをアピールポイントにできなかったのは痛かったです。さすがに外出が2週に一度スーパーに行くらいの生活が長いと話すのと書くのは伸びません…。

駐妻で帰任後にキャリア復帰したい人は、(米国なら)ESLなり語学学校なりLLMなりオンラインMBAに行っておいた方がいいと思います。あとはJETROセミナーに出席したりとか。LLMは学費高いのと、私のように前倒し帰任になってしまうと詰むケースがあるので博打になってしまいますが…。あと日本における弁護士資格がない場合かつ2011年以降卒だとBarの受験資格が得られなかったりするので、米国の弁護士資格が目的の場合は気を付けてください。

あと、今度Eビザの保持者は申請なしでEADがもらえるようになるらしいので、帯同のビザの種類によっては就労しやすくなるかもしれません。コロナ禍でリモートワークも進みましたし、必ずしも現地で就労しなくとも、何らかの形で仕事が続けられるといいですね(あと配偶者を帯同させる会社はリモートワークだけは許可してほしい…)。

実際のところ

退職前の法務部歴が長かったのもあってか、1年の無職期間についてはそんなに深く聞かれませんでした。第一線から離れた期間としては、産休育休とそこまで変わらないから…というのもあるかもしれませんが、前々職で幅広い法務職を経験していたのがよかったのかもしれません。

ワークライフバランスも大事ですが、個人的には4大卒・弁護士資格なしであれば30歳までの苦労は買ってでもしておいたほうがいいと思います。正直今の会社の新卒と前々職の新卒ではやってることの密度が違いすぎて、法務としてのレベルが全然違う…。

年齢的にはだいぶ厳しい再就職(転職)で、コロナ禍で内定率も低いと聞いていましたが、それもあってか複数社内定をいただくことができました。最終的に内定をいただいたところは、前職の延長(プレイングマネージャーポジション)がほとんどだったものの、最終的に希望に近い条件(管理職ポジション)で出してくださった会社が2、3社あったので、復帰の足掛かりとしてはよかったと思っています。数か月後であれば、希望するポジションが他社でも空いたりしたんですが、受かるともわからないですし、こういうのは縁ですよね。

来年に向けて

無事再就職もできて、順調な滑り出し!と思いきや、そううまくいってないのは私のTwitterや愚痴を聞いている人ならご存じの通りで…来年のアドヴェントカレンダーにはそのあたりの苦労(が解決した状態…?)を書いているか、また転職エントリを書いているかになりそうです(爆)。大穴でまた駐妻になっていたら笑ってください笑

 

次のアドヴェントカレンダーはyamashi_lawさんです!

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↑昨年の模様ですが、Macy’sのライトアップ。大手を振って見に行けるのはいつのことか…

 

 

 

大企業法務からスタートアップの法務への転身 #裏LegalAC

このエントリーは「裏 法務系 Advent Calendar 2020」の19日目の記事として投稿されたものです。

うどっぴさんからバトンをいただきました!

 

自己紹介

このブログ初のエントリーでもあるので、簡単に自己紹介を。

私は新卒1年目から2019年まで、従業員5000人以上の大企業の法務として10年以上勤務していました。メイン業務は契約書のドラフティング、それ以外に株主総会、訴訟対応などもやっていました。
そこから夫がアメリカに駐在することになり、帯同するため退職して渡米。アメリカでは主婦業の傍ら友人が経営しているスタートアップの法務をお手伝いをしていました。

アメリカではコロナでほとんど外出できなかったのもあり、この一年でザンギを揚げるのとターキー、(ポーターハウス)ステーキを焼くのはうまくなったと思います(そこなのか)。

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あと昨年の #裏LeaglAC でmiraisaaanさんが投稿した法務がざわつくハンバーグは何度もリピートさせていただきました!アメリカの1ポンドひき肉が余裕で消費できるレシピはありがたかったですw

go-opro.hatenablog.com

 

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そんなこんなで大企業に勤務していた私が駐妻しつつスタートアップの法務をやることになって感じたことをこのエントリーにまとめていきたいと思います。

大企業法務とスタートアップ法務のギャップ

 (1)大企業にいたときの方が修正交渉が楽

これは法務に限らず、多くの大企業→スタートアップへのキャリアチェンジをしている方が感じられることかと思います。私も大企業にいたときは自分の会社のひな型が(条件が当社に有利という点はともかくとして)法的に正しいという自負はありましたし、必要な修正は説明すれば通ると思っていました。

しかし、スタートアップとしての取引となったとき、必要な修正と思っても通らない、当社の事業上譲れない点に関しても中々理解されず、折衷案の提示もないという場面に遭遇することが多くなりました。
また、相手方側のドラフトの提示がそもそも遅く(※とはいえ前職は契約交渉の時間に余裕を持つようにしていましたし、余裕をもっている会社さんもいらっしゃるので会社次第だと思います)、なるべく修正を減らす必要がでてくる=大企業だった頃以上に、この文言はそのまま受け入れても支障ないか?を突き詰めて検討しなければならなくなるということも増えたと感じています。

私が迷ったときは同僚の意見を聞きたい派なので、このあたりは未だにしんどいところです・・・

 

 

ちなみにこのあたりの話は、#LegalAC のにょんたかさんのエントリーも理解の一助になると思いますのでこちらもぜひご覧ください。

note.com

 

(2)スタートアップ企業の顧問弁護士のクオリティにはかなりばらつきがある

スタートアップ同士の契約というのももちろんあります。当社は対法人については受託者側となる取引が多いので、先方のひな型を軸に契約交渉をすることが多いのですが、その際にクオリティの低い契約書が出てくることがあります。

なお、ここでいうクオリティの低さとは、法的な正誤ではなく、取引にあっていないというものです(さすがに法的に間違っている契約書というのは見たことありません)。おそらく個別の取引内容を依頼者から聞いていないのでしょう、事務所のひな型と思われる契約書がそのまま送られてくるというケースがあり、今回の取引内容と合っていない(のにこれでどれだけの顧問料もらっているんだとry)ことに憤りを覚えることもあります。

先日Twitterで、スタートアップこそ法務にはお金をかけるべき、というツイートがありましたが、ただ弁護士と顧問契約を締結すればよいものではない、という点も広く周知されてほしいです。

法務のいないスタートアップでそれを見極めるのは難しいですが、スタートアップの経営者の方におかれましては、取引先から修正依頼が来たときに真摯に受け止め、自社が置かれている立場や知財戦略を真に踏まえた契約書を作ってもらえてるか?という点を気にかけていただけたら、と切に願います (法務向けのコメントじゃなくなってしまった・・・)。

 

(3)スタートアップ法務は大企業以上になんでも屋

大企業の場合、法務以外に総務や税務、人事があり、例えば登記周りや取締役会、株主総会の運営は総務、税法関係は税務、人事労務関係(労働訴訟含む)は人事、というように法務以外の部門が法務に関連する業務を担当していることがあります。法務という観点で言えば、私の勤めていた会社では、法務とは別に知財があったので、私も前職の際には知財の出願実務はやったことがありませんでした。

しかし当社には常勤のバックオフィス系の人材はおらず(私も時差の関係でフルタイムとは言い難い)、少しでも法律に関係しているものはすべて私がやる必要があり、これは一変しました。

もちろん一人法務はなんでも担当しているという話は聞いたことがあったのですが、人事労務周りの法務を自力でやるとここまで大変とは・・・。

スタートアップの法務でよかったこと

 Hardな側面ばかり書いてきましたが、スタートアップの法務が経験できてよかったなと思うところもあります。

一つは、自分で何でもやらなければならなくなったため、今まで以上に勉強することになり、調べものがうまくなったこと。また大企業にいたら一切関わることのなかった人事・労務系の法律に携わる機会を持てたのは、今後のキャリアに幅を持たせるというお意味では貴重な経験でした。

二つ目に、スタートアップの場合、副業が許可されていたり、社外活動への理解がある会社が多く、中には書籍を書かれている方もいらっしゃいます。そういった活動が自由にできるのも良い点かなと思います。
私もアメリカ滞在中にこちらの書籍の法務面のチェックに少しだけ関わらせていただいたのですが、良い経験となりました。(日本語で書かれたデザインリサーチの解説書ってないので、興味のある方はぜひ!)

www.bnn.co.jp

 

 初手が大企業法務でよかったこと

一方で、では最初に入社した企業がスタートアップが良かったかというと、私の場合は大企業でよかったと思っています。

一番大きな点としては、事業範囲が広く、様々な事業に関する契約書や訴訟に触れる機会があったことです(訴訟は起きてほしくないことですが)。特に私が在籍していた時は、法改正に伴いひな形のブラッシュアップをしていた過渡期だったのもあって、上司・先輩の意見を聞きつつ、考え学んでいくということができたことが、今の私の基礎となっています。

また会社によりますが、英語、法律関係セミナー等の研修制度が厚く、若い頃に独学では限界がある部分について学ぶ機会が得られたというのも、予算に余裕のある大企業ならではです。あと単純な話、書籍予算が多めに取られているって素晴らしいです笑

あとは業界団体や同僚等で多くの法務関係の人との繋がりが得られること。実はこの #裏LegalAC を書くに至ったのも、元を辿れば前職つながりの10ruさんががいろんな方を紹介してくださったことがきっかけ(な気がする)ですし、公私共に今の自分の繋がりの大部分は前職あってのものだと思っています。

おわりに

長々と書いてきましたが、実は夫が帰任することになったため、また来年からは新たなキャリアを踏み出すことになります。

次は大企業にいくかスタートアップに行くかは未定ですが、これまでの経験を踏まえて良いご縁に出会えるといいなと思っております。

 

それでは皆さん良いクリスマス&良いお年を!

Happy holidays and best wishes for the New Year!

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次のアドベントカレンダーはクロトワさんです!